の音色は? 決して派手ではないけれども、深みのある、落ち着いた慈愛のようなものを感じさせてくれる素晴らしい音でした。ちなみに最後のアンコール曲は、お兄さんである千住明さんの曲でした。
 演奏会が終わり、Erill からの Tarlin への誕生日プレゼント購入のお時間です。 欲しいものは決まっていました。 最近、少々くたびれてきたお財布です。 ただ、これまで使い続けてきたものと同じシリーズのものが欲しいので、ちょっとお値段がはります。 そこで、 Erill が「何、欲しい」との問いかけに「うーん。 せっかくのプレゼントでもらうものだから、長く、そしていつも手近に使うものがいいナー。」と伏線をはりました。 そうです、お値段もはりますが、それをゲットするには伏線をはることも大切です。「長く使えて、いつも手近にあるものか〜〜。何かナー」 Erill も考えています。 「ネクタイなんてどう?」 やばいです、軌道修正が必要です。 「ネクタイか〜。 あれって、結構、擦り切れたり、伸びたり寿命短いのよね。折角もらったプレゼント捨てるの嫌だから自分で買う。」とTarlin。 「そっかー。 確かにあげた物が、そんなに早く捨てられたら悲しいね。 じゃ、何がいいかな。」 とErill。 「そうだ、最近、カード類が増えてきて、収納に困っているので、カード入れの沢山ついた財布なんかいいなぁ〜。」とTarlin。 「そうね。財布だったら肌身離さず持ってるし、長持ちするもんね。 じゃ、欲しいの選んで。」と Erill。 「イエィっ」 と、それが置いてある店へと Erill を引っ張っていきました。

そして・・・

 忘れもしません。値札を見たときのErill の虚ろな表情を・・・。そのまま、吸い込まれるようにクレジットカードを差し出していたあのときの虚ろな表情を・・・。 大切に使わせていただきます。m(_ _)m

2004年5月
2004年5月
       

 先月の30日の日記で、Tarlin が人間ドックを受けて、思いもかけずというか、やっぱりというか、かなり身体が錆びついていたとの報告をいたしましたが、その詳細結果が帰ってきて、「いっぺん、ちゃんと診てみた方がいいんとちゃう?」というような検診初見が入っていました。
 ということで、たまった振替休暇も消費しがてら、本日、病院に行ってみることにしました。 大したことはなさそうなのですが、より精密な検査をするために、1ヶ月後にまた、再受診となりました。

 ササの葉さらさら〜 そうです。今日は年に一度の七夕の日。 しかし、あれですね。年に一度ってたって、7月5日だって、7月14日だって、はたまた7月22日だって年に一度なんですよね。 それなのに、「年に一度の七夕の日」って・・・  と、こんなおちゃらけ話を出すのも、書くネタがないだけなのですが。 ということで、Erill の情報をば少々・・・  5月に腱鞘炎を患って以来、ターミネータもびっくりの頑丈なサポーターを両腕に巻き付けて異様な出で立ちで街を闊歩しているという点では何も変わりありませんが、少しずつ良くなってきているようで、最近では、お箸より重い物も持てるようになるばかりか、色々ないたずらもできるようになってきました。 しかし、先週より夏風邪をひいてしまって(Tarlin がうつしたとの説有り) 時折、激しい咳に見舞われています。しかし、腱鞘炎の治療の為にそれでなくても怪しげな薬を飲んでいるのに、これ以上風邪の薬を飲むのも良くないので、腱鞘炎の治療に通っている接骨院で、中国二千年の歴史を誇ると言われている「吸い玉」なる治療を受けてきました。何でも、背中に、コップみたいなものを逆さまにして、空気を抜くらしいのです。 すると、身体の奥底から老廃物が表面に引っ張り出され来て代謝されるとのこと。 し・し・しかしです。その代償として、背中にはドス黒い満月が顕れることになるのです。ドス黒さは腹黒さに比例する・・・ あっ、いえ、内臓の悪さに比例するらしいのですが、Erill の満月は接骨院の方も感心するほど見事なドス黒さらしいです。(悲) まぁ、ともあれ背中にいくつもの悪しき満月をいっぱいこさえた Erill ですが、なんだか体調は回復したみたいで効果はあるようです。
 Erill がこのような悪しきドス黒満月をたくさん作ってしまったからか、 天の川も見えず、織女星と牽牛星が会うことも能わない七夕でしたが、この犠牲を糧にして早く良くなって欲しいものです。

2007年7月25日(水曜日) ロシアの至宝

 そこで、昼からは暇になってしまうので、大阪に Erill を呼びつけて、ちょっと気になっていた国立国際美術館で開催されている「ロシア皇帝の至宝展」なるものを見に行きました。「至宝」という言葉に目のない Tarlin 数々のお宝に目が奪われます。 一方、Eril は、ロマノフ王朝の血塗られた ・・・ というか、どうしてそこまで、身内同士で権力争いするわけ? とあきれかえる歴史に興味を持つとともに、展示されていた、ニコライ2世戴冠式の際、皇太后が羽織ったオコジョの毛皮のマントで犠牲になったオコジョたちの死を悼んでおりました。(マントには、オコジョのしっぽがぶら下がっており、それを数えると、オコジョの犠牲者数が数えることができます。・・・ただし、あまりに多くて、実際に数えると大変だと思います。)
 クレムリンのお宝、歴史に興味のある方は、是非、見に行かれるといいですよ。

2007年7月15日(日曜日) デュランティの響き

2007年7月7日(土曜日) 悲しき満月Erill

 今日は、つい先日、ホニャララ歳になった Tarlin への遅ればせの誕生日と言うことで、 Erill がプレゼントをしてくれるとのことで、大阪の街へと繰り出しました。 また、以前から予約していたコンサートもあるので一石二鳥ってなもんです。 コンサートは千住真理子さんのヴァイオリンの演奏会。「ドルチェ」と題したその演奏会は、元々、ヴァイオリンの為に書かれた曲ではないものの、ヴァイオリン用にアレンジされた楽譜を集めたもので、千住真理子さんのお気に入りの曲を集めたものだそうです。そして、千住さんと言えば、ストラディヴァリウス円熟期の名器と言われる「デュランティ」の弾き手。デュランティは、最初はローマ法王に献上され、その後、ヨーロッパの貴族達の手をわたり継いできたと言われる逸品です。それが生で聴けるとあって、とても楽しみにしていた演奏会でした。
 演奏会は、時折、千住さんのトークも交えながら進みました。千住さんは、一つ一つの曲を大切に思いを込めて弾きたいとおっしゃっておられましたが、その通り、演奏中の千住さんは、目を瞑り、一音一音に問いかけるように演奏されていました。 そして、初めて聞くデュランティ