地元にあるものって結構、行っていないということはありませんか。「いつでもいける」と思っていると結局はなかなか行くことありませんよね。我々にとって、その一つが奈良燈花会でした。光のページェントには目の無いTarlin。本来ならば、闇夜に浮かぶ幾千もの燈火といわれただけで、生唾ものですが、いかんせん・・・「人混み 大嫌い」の人なので、「また、来年行けばいいや」とついつい先送りしてきたのでした。しかし、今年は何でも「火の鳥」が見ることができるとあり、また、Erillのお師匠である先生が監修された催しものもあるとのことで、意を決して出陣したのでありました。
これだけでも、既に圧巻です。写真では一部分しか写せていませんが、この鳴り物隊列が100mくらいにわたって続いているのです。踊りが始まると、割れんばかりの大音響が空気を震わせます。そして踊り手の皆さんが入場してくると興奮は最高潮に達します。
浅野忠信主演の『モンゴル』を見きました。アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされた話題作、近所のホールで上演です。監督は、ロシア人のセルゲイ・ボドロフ。ドイツとの合作です。ということは、その昔、チンギス・ハーンの孫バトゥ率いる騎馬軍団に征服され、「タタールのくびき」のもと、嫌というほどモンゴル族の威力を思い知ったロシアと、『ジンギスカン』の歌のヒットで恩恵を被った?ドイツ・・・きっとそれぞれにチンギス・ハーンに深い思いがあるのでしょう>ほんまか?。
映画は、草原と砂漠の厳しい自然を舞台に、諸族が抗争を繰り広げる荒っぽい世界が展開します。浅野忠信演じる若き日のチンギス・ハンことテムジンは、寛大さと公正無私を武器に人望を集め、捕虜から大ハーンへとのし上がって行きます。
その寛大と公正無私の最たるものが、妻ボルテとの絆。テムジンが危機に陥るたびに、ボルテが捨て身で助ける
実は、Erillは、この日朝から法事がある為、昨日同じルートで帰省ずみで、徳島駅で合流しました。そして、腹ごしらえも万全にして、踊りに臨みました。さすがに、今日は阿波踊りも最終日ということで、いつになく熱気がこもっています。特に、笛、鐘、太鼓といった鳴り物陣、「風よ吹け、嵐を呼べ」とばかりに大音響を響かせています。若かりし頃、吹奏楽をやっていたTarlinにも覚えがありますが、気持ちが昂ぶってくると、やたらめったらボリュームが上がってくるのです。きっと、中にはトリップ状態の方もおられるはず・・・ そうこうして踊りを楽しみながら、夢見た「総踊り」のお時間となりました。まずは、鳴り物隊が演舞場のサイドを固めます。
行ってみて、確かに素晴らしいものでした。一つ一つの燈火は小さいのですが、それが幾重にも並べられていくと、まるで光の洪水のような、それでいて、そこはかとなくはかない、蝋燭の灯火ならではの幻想的な美しさがあります。暑い夏・・・ 火が清々しく感じられる不思議な空間でした。それでは、まるで今にも飛翔せんとする「火の鳥」をご覧下さい。
延々と続く、踊りを見ていると、それまでの興奮は感動に変わっていきます。やはり、踊りは世界中の文化の中に存在するように、人の魂を揺さぶるものなのですね。このような文化のある故郷をもつErillが少し羨ましく思えました。
のですが、その様がすさまじい。夫を逃がすために、襲撃に来た敵に自分をわざと捕獲させたり、遠い異国に囚われた夫の元へ赴くために商人に身売りをしたり・・・そのたびに、子供を身籠もごるボルテ。妻が自分の為に身を捨てて出来た子供を、テムジンは、「私の子だ」と堂々と受け容れ、妻と二人いつくしみます。生存競争を越えた、究極の夫婦愛。想像を絶っしておりました。
そんな雷の轟く中で、剣を振り乱せば、雷が落ちないのか・・・とか、訳の分からないつっこみは野暮なのでしょう。容赦ない駆け引きや戦闘、薄汚れた衣服や建物、暮らしぶりもリアルで、見て損はない面白い史劇でした。
夏、真っ盛りです。(ちょびっと、涼しくもなりましたが) しかし、このクソ暑い最中にいるのです。 いえ、ちょっと言葉が悪かったみたいです、いらっしゃるのです。 冬の第九に向けて合唱の練習をされている方達が・・・・ 果たして、この暑さで気分は乗るのでしょうか? ちょっと疑問です。まぁ、そんな疑問はさておき、その一人が
Erill です。 そうなんです、Erill 年末の第九の合唱に出演するのです。・・・ただ今、物言いが入りました。 なんでも Erill 「出演」は恥ずかしいから止めろとのこと。「じゃ、何よ?」と問いかければ、「ノコノコ出るくらいにしておいて。」 とおっしゃるので、言い直します。実は、Erill 年末の第九の合唱にノコノコと出るのです。そこで、毎週日曜日に練習に出かけていっているようなのですが、練習の際、ピアノで伴奏して下さる先生がコンサートに出演されるということで、チケットをお安く譲ってもらい、今日、それを聴きに行くことにしたのです。場所は大阪のいずみホール。もちろんTarlinは、ばたばたとお仕事を終えてから向かいますが、Erillは大阪国際美術館で「モディリアーニ展」なぞを楽しんでから優雅に会場に向かいます。・・・なんか理不尽(`_´)メ
Tarlinはいずみホールは初めてだったのですが、綺麗なクラシック専用ホールでとても気にいりました。特に管楽器の音が心地よく反響して、オーケストラは比較的小さな編成だったにもかかわらず、とても良く鳴っていました。コンサートはコンチェルト主体で選曲バラエティに富んでいてとても楽しむことができました。
もう8月も終わり。夏、最後の音楽会で少し気分も涼しくなりました。
今年も、徳島県人Erillが目覚める季節がやってきました。そうです、「阿波踊り」の季節です。そして、今や Tarlinもいつの頃からか、その魅力にはまってしまい、お盆のErill実家帰省 = 阿波踊りという図式が出来上がっています。そして今年は、映画「眉山」にでてきた「総踊り」なるものを是非見たくて、チケットを早々に入手し市役所前演舞場での総踊りを見るべく準備も万端に整えておりました。あとは、「いざ、徳島へ」と乗り込むだけなのですが、これが悩ましいのです。何と言っても京都に棲まう我々から見れば、徳島はもう立派な海外・・・ しかも、このお盆のど真ん中に、そこにたどり着くには、かなりの忍耐力がいるのです。昨年は高速バス作戦を敢行してみたものの、完全な「低速バス」と化し、3時間も延着して、着いた頃にはヘロヘロになってしまった苦い経験があります。 総踊りは、夜の10時頃から・・・、これを楽しむためには知力はまったくいりませんが、体力だけは必要です。着いた頃にヘロヘロになっているようでは、それは負けたも同じ。如何に気力・体力を充実させて徳島にINできるかが勝負の分かれ目なのです。しかし、プチ海外の徳島へ行くには、大渋滞の阪神高速を通り、明石大橋に頼るほかありません。 いゃ、 待てよ、 うん? 海外と言うことであれば、船が使えるのでは? そうです。 逆転の発想です。 海外なればこそ、人類が最も最初に利用した輸送手段、「The 船」が使えるではありませんか。 船であれば、それこそ渋滞知らず、寝っ転がっても行けるし、ビールも飲みまくることができるし、まさに極楽。(ビールを飲み過ぎてヘロルという心配が無いわけではありませんが・・・) ということで、今年は、ちょっと遠回りになりますが、和歌山港からフェリーで徳島入りを果たすことにしました。 どうです。眉山を眺めながらの堂々の徳島入りです。