弥生
2009年3月

 1月11日に金聖響さん指揮するセンチュリー交響楽団のドヴォルザーク「新世界」を聴きに行った時に購入したチケットが、その名も「頑張れ!センチュリーコンサート」、そうなので。皆様もご存知のように大きな財政赤字を抱える大阪府は知事が橋本知事になってから大規模なリスト策を断行し、センチュリー交響楽団も組織は残されたものの補助金の大幅カットされてしまったのです。今回の催しはそのような状況にあるセンチュリー交響楽団を盛り立てようとして開催されたもので、「一番の支援は演奏会を聴きに行くこと。」と思い、購入したのが本日のチケットなのです。

2009年3月27日(金曜日) 久々の吹奏楽

会場では、色々な催し物を見たり、各国の観光局のブースを冷やかしたり、各国料理屋台でジャンク巡りをしたりと結構楽しめました。(左の写真・・・ タイ料理の屋台ですが、後ろに日航ホテルが写っているところが、なんとなく笑わせてくれます。)
 スカイビューで旅立つ飛行機を眺めていると、尾翼にハイビスカスの花のマークが、そういえば2003年にはあれ(エア・カラン)に乗ってニューカレドニアに行ったねぇと昔を懐かしみました。また、いつか南の島に行ってのんびりしたいものです。 

 最近、話題になっていないのでお忘れの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、Erillはピアノを習っていました。手の故障以来中断していますが・・・ そのピアノ仲間のお嬢さんは高校生で桃山高校の吹奏楽部でフルートを吹いていらっしゃって、定期演奏会のチケットを分けてくださいました。Tarlinも昔は吹奏楽部に所属していたこともあり、久々に吹奏楽を聴いてみたくなったので、この日は、会社をこっそりと、あっ、いえフレックスタイムを利用して堂々と逃げ出し演奏会場の京都市呉竹文化センターに行きました。最寄りの丹波橋駅でErillと待ち合わせ、会場に入るとすでに多くの方が列を作っています。なんでも、昨年の定期演奏会で会場に入りきれない方が出たので、今回は、今日と明日に2回演奏会を実施するそうなんです。未だかつて高校の定期演奏会が2日にわたるなんて聴いたことがなかったので、それだけでも期待がつのります。
 演奏会は色々な工夫が凝らされ、とても楽しいものでした。桃山高校はマーチングバンドで定評があり、確かに一糸乱れぬ動きは見事なものでした。特に、どんなに動き回ってもピッチが崩れないところが厳しい練習を積んでいることを想像させてくれます。動いてもピッチが崩れないから、普通に座って演奏すると、もはや無敵状態っていう感じでした。

2009年3月28日(土曜日) 「関空旅博」に行く

 指揮者に小泉和裕さん、金聖響さん、ソプラノにはイタリアで活躍されている中丸三千繪さん、そして、応援にびわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典さんとゲストに作曲家の池辺晋一郎さんと豪華メンバーによる演奏会で、そして何よりも、全国のオーケストラからも多数の客演演奏者が出演され大編成・大迫力オーケストラによる演奏会でした。また、オケの女性陣はいつものブラックの衣装ではなく、カラードレスでいつになく華やかな演奏会でした。 演奏会はもちろんオーケストラの演奏が主体ですが、合間合間に池辺さんのトークや出演者のトークがあり楽しいものでした。特にソプラノの中丸さんは、今回の大阪府のやり方に憤懣やるかたなしといった感じで、普段の物腰からは想像できないような怒りっぷりを見せて下さいました。なんでも、中丸さんの自宅(イタリア)では、古い家並みを保存するために、家の改修ですら勝手にさせてくれなく、それだけ文化というものを大切に守ろうとしているのに、今の日本は経済優先で大切なものを失おうとしている云々というような内容でした。我々もできるだけ演奏会に足を運びたいと思います。

るのでは?」という見方も出来ますが、この日は、関空で年に一度の「旅博」なるものが開催されており、トルコ料理、タイ料理やドイツ料理の屋台も出るのです。きっと、飛行機を眺めながらトルコ料理を食べればトルコに行った気分になれるはずと、空港行きのリムジンバスに乗り込んだのでした。バスに乗り合わせた他の方々は、大きなスーツケースをバスのトランクに載せておられますが、きっと、、あまりにも軽装な我々を見て、「重い荷物は宅配便かなんかで送っているセレブね」と思って下さってらっしゃることでしょう。 本当のセレブならリムジンバスではなく、お付きのリムジンで行くのでしょうけど・・・ 少なくとも、「か・ん・く・う た・び・は・く」に行く酔狂カップルとは誰も思わないことだけは確かだと思われます。

 3月は、Tarlinはずっと出張続きと、休日出勤でほとんどお休みがありませんでした。本来であるならばお家でゆっくりと静養をとるべきところですが、憂さを晴らすためにもどこかに行こうと決めていました。で、行き先は? 「海外へ!」と言いたいところですが、予算もなく空しく却下。 でも、少しは海外に近づきたいということで、「関空」に行くことにしました。「それって、飛行機を見るだけで、余計に欲求不満がつの

 それと、この演奏会ではサプライズもありました。なんと、吹奏楽のたしなみがある方なら知らない人はいないという、作曲家の櫛田朕之扶先生が来ていらっしゃったのです。なんでも桃山高校のご出身とのことなのです。Tarlinからしてみれば神とも思える方が同じ会場にいらっしゃったのです。しかし、今から懺悔をします。その神と崇める先生を前にしてとても不敬な振る舞いを行ってしまったのです。実は、演奏が始まる前、本日の演目をチェックしていたところ、櫛田朕之扶先生の曲があったので、Tarlinは、ここは一発、Erillに才のあるところを見せつけてやろうと思い、「Erillよ、この御仁の名前がよめるかな? へっ」みたいな問いをしたのです。してやったりです。Erillは文学部の意地と名誉にかけても読んでやろうと頭をひねっています。そこで、出てきた答えが、「くしだー」、まぁここで転けているようでは、質問した方の甲斐がないというものです。問題はこれからなのです。Erillさまが続けるには、「ち・ん・の・すけ?」 Tarlinの期待通りの答えです。 ですが、あまりにもひねりのない答えに、「この人、ほんまに文学部やろか」 とかすかな疑問を抱きつつも「Erillよ、世の中に “ちんのすけ” という名をつける親がおるわけがないであろう。 冷静になって考えてみよ。 」 と勝利の美酒に酔いながら説教をしました。するとです、素直に正解を請うてくるかと思いきや、Erillはこともあろうに「人の名前なんか、わからない。 ムカッ」と切り返してきます。 まぁ、これを○○の遠吠えっていうのね。 と、開始前にこんな馬鹿話を繰り広げていたまではいいのですが、驚いたのは、司会者より櫛田朕之扶先生がこの会場にいらっしゃることを聞いたとき、そして、なんと、我々からみて2人挟んだ先の位置に座られていることを知ったときでした。・・・・・ そういえば、普通の人とはどことなく雰囲気の違う品のいいご老人がいるなと思っていたのですが、まさか、櫛田朕之扶(くしだ てつのすけ)先生だったとは・・・ きっと、我々の馬鹿話を耳にされておられたことでしょう。 あぁ〜〜〜

2009年3月3日(火曜日) 頑張れセンチュリー交響楽団