ヴィーナス岬の灯台
ヴィーナス岬は、1767年以降タヒチ島に上陸したヨーロッパ人達が船を停泊させた、天然の埠頭です。その名は、1769年キャプテン・クックがこの岬で金星(英語でVenus)観測したことに由来します。1835年には、進化論の提唱者ダーウィンもビーグル号で入港しています。写真の白い灯台は1866年の建造で、「宝島」の作者R.L.スチーヴンソンの祖先の設計とか。他にも、「タヒチ発見」の記念碑などがあり、一帯は、タヒチに侵入したヨーロッパ人側から見た歴史を記念する公園となっていました。
ヴィーナス岬からの眺望
ヴィーナス岬の西側は、マタヴァイ湾に面して黒砂のビーチがあり、市民の憩いの場になっています。この日は晴天に恵まれ、標高2000クラスのタヒチ島の山並みがはっきりと望めます。特に、左側の二つの鋭鋒が両方とも雲に隠れていないのは、珍しいとのことでした。
アラホホの潮吹き穴
潮吹き穴から、海の水が噴き出した瞬間です。岩壁に細い穴が空いていて、波が打ち寄せた時にいったん流れ込んだ海水が、強い水圧で噴き出します。とても激しい勢いで吹き上がるので、数メートル先に立っていても水しぶきをかぶりました。
タヒチアン・ダンス
メリディアン・ホテルの庭で観たタヒチアン・ダンスショーの一幕です。激しい太鼓のリズムに合わせて小刻みに腰を振る踊りは、迫力にあふれています。その音と振りに感覚をゆだねると、体内に眠っていた生命の鼓動が呼び覚まされ、解き放たれていくようです。
ファイアー・ダンス
男性の踊りは、女性の踊りよりさらに激しく、原始の力強さに満ちています。タヒチの舞踏は、伝統的な宗教や儀礼と深い関係があり、男性の踊りは戦闘や狩猟の踊りが多いそうですが、そのことがうなづける勇猛さです。写真は、松明を振りかざして踊るファイアー・ダンスです。踊り手は最初は4人いたのですが、一人が途中で松明を落として火が消えてしまい、その後は三人になって踊ってくれました。
ノートル・ダム大聖堂
1875年建造の、白い壁に赤い尖塔が美しい、端正な佇まいの教会です。首都の教会としては、少しこじんまりしています。中に入ると、祭壇の上のステンドグラスが、晴れやかな光に透けていました。
パペーテ市庁舎
市庁舎は、コロニアル(植民地風)スタイルの、瀟洒な建物です。クリーム色の壁に白いベランダと支柱、赤い屋根の明るい色遣いが、南国の空に映えます。コロニアルスタイルとは、ヨーロッパの建築を植民地の風土に合うように変化させたものです。例えば、べランダなども南洋やアジアの多湿な気候に合わせて付けられるようになったそうです。